●● にじみ絵(wet painting)●●
にじみ絵は、シュタイナー美術教育の方法の一つです。
水とともに広がる透明な色の輝きは、描く者の心に響き、生命力に作用します。
幼児期は子どもの意志を育てる時なので、赤・青・黄色の三原色で、思いのままに色を楽しみます。水にぬれている時、色は生き生きと輝いています。その生命力に満ちた、美しい色をくりかえし体験することは、子どもの内面に、とても豊かな心の空間をはぐくみます。
そして、色彩とイマジネーションをつかさどる脳の分野を発達させることにもつながります。
→ 幼児のにじみ絵スライドショーは こちら
学童期は心を育てる時期です。
小学生になると、ただ自由に描くのではなく、手をコントロールして色を塗り分けたり、意識して色をまぜたりすることを学んでいきます。そして、お話のイメージに重ね合わせて、色を描くことを通して、心の彩を学んでいきます。
系統だった色の学びは色のひびき合い、バランスの感覚、そして感情をはぐくみます。
にじみ絵で大切にしている美しい発色を体験するには
紙のしめらせ方、絵具のとき方にコツがあります。
また、幼児は淡い色から始めて、意識の目覚めとともに、色を濃くしていきます。
にじみ絵教員養成講座では、実践を通してその要領を指導します。
●● シュタイナー美術教育 ●●
*シュタイナー教育とは
一人ひとりの子どもの中には、かけがえのない個性が宿っています。
その個性を受けとめ、その子が社会の中で自分らしく生きていけるように支え、育てていくことを大きな目的とする教育です。
*シュタイナー美術教育とは
シュタイナー美術教育は、描くこと・作る体験を通して、子どもの創造力、心と手を育てていくことを目的にしています。シュタイナー学校では、線描・粘土・手仕事・木工・ヴェイル画など、様々な角度から子どもの能力を引き出し、手と頭と心の全てを働かせてチャレンジするカリキュラムがあり、そのどれもが子どもの年令、成長段階に見合った課題に取り組むことを大切にしています。
その中で、にじみ絵は幼児から小4ぐらいまでの子どもの課題です。